系統用蓄電池は、電気を売る設備ではなく、電力系統のために「いつでも動ける状態で待つ」ことに対価が支払われる設備です。固定価格はなく、収入は市場で決まります。
法人がこの設備に投資する入口は3つあります。どれを選ぶかで、必要な資金の性質・手間・出口が変わります。
どれが正しいかではなく、御社の資金と決算と手間の許容量で決まります。
高圧2MW級の完成した蓄電所を1棟、御社の名義で買います。設備を事業に使い始めた期の税制が直接効くのはこの形で、決算期の事業会社が選びます。売主と直接契約し、運用はアグリゲーターに委ねます。手間は最も多く、自由度も最も高い。詳しくは 案件を買う へ。
複数の蓄電所を器(GK-TK)にまとめ、出資持分として持ちます。個別の設備を選ばず、運用も器の側で行われます。1棟より入りやすく、設備の自由度は下がります。税制の効き方も1棟とは違うので、顧問税理士と先に確認してください。器の案内は ファンド へ。
接続検討の回答と用地が固まった段階で権利を取得し、工事は御社が選んだEPCと直接契約します。完成前に売主へ大金を預ける形を避けられます。連系までの時間を自分で管理する必要があり、建てる工程に関わる覚悟が要ります。
太陽光の売電は20年の固定価格でした。蓄電池にそれはありません。収入の柱は3つで、いずれも毎日・毎年動きます。
この3つをどう組み合わせるかで、同じ設備でも年間の収入は変わります。組み合わせを日々判断するのはアグリゲーターで、御社はその手数料を払います。制度と実測は 需給調整市場とは、エリア別の取引実績、3つの収益源 に分けて書いています。
利回りの数字はここには書きません。案件ごとにNDA後にお出しします。
代わりに、その数字を動かす変数を先に並べます。
需給調整市場の不足率も容量市場の単価も、9つの電力エリアで違います。同じ2MWでも、置く管内で年間の収入が変わります。
工事費負担金の額、連系までの月数、出力制御の有無。接続検討の回答書に書いてあることが、そのまま初期費用と収入の開始時期を決めます。
蓄電池・PCS・変圧器・工事。国産か海外製か、補助金を使うかで実質の費用が変わり、補助金には長期保有と転売制限の条件が付きます。
収入の何割を渡すか、どの市場にどう出すか。契約書を見ないと実質の取り分は分かりません。
蓄電池は担保になりにくく、都市銀行の融資は付きにくいのが実情です。自己資金か、公庫・地銀との協調か。ここで買える案件の範囲が決まります。
税制が効くのは設備を使い始めた期です。連系が決算期の後にずれると、当期に落ちません。
回収年数は、初期費用(設備・工事・負担金)と、年間の純収入(市場収入から手数料・保守・保険・税を引いたもの)の比です。上の6つの変数が両方の側に効きます。市場の単価は毎年見直されるので、初年度の数字をそのまま20年伸ばす計算はしません。当社が案件ごとにお出しする資料には、複数の単価シナリオと感度分析を付けています。考え方は 蓄電池の利回りはどう読むか に書きました。
秘密保持契約の後に、一括でお出しします。小出しにはしません。
電力会社が「この場所に、この規模でつなげる」と書面で答えたもの。日付と工事費負担金の額、工期の起算がここにあります。
土地の所有か賃借か、地上権か。相続や共有の状態。市街化調整区域かどうかも、ここで確かめます。
払い込み済みか、金額が確定しただけか。ここで案件の段階が分かります。
蓄電池・PCSの型式と、JC-STARの登録番号。補助金を使うなら、対象機器かどうかがここで決まります。
手数料の建て付けと、どの市場にどう出すかの方針。
売買契約・手付の扱い・本回答で条件が変わったときの扱い。稟議に添えられるように先にお渡しします。
蓄電所は動き始めてからも売れます。すでに通電して市場に入っている設備は、売上が見えるぶん、建つ前の権利より高く扱われます。空室のアパートと満室のアパートの違いです。
ただし条件があります。市街化調整区域の設備は、電気事業者でないと持てないことがあり、買い手が狭くなります。補助金を使った設備には転売の制限が付きます。市場に参加するための資格は、買った人に自動では移りません。出口を考えるなら、買う前に「誰なら次に買えるか」を確かめておくのが順番です。
当社は売買の両側に立っています。持っている蓄電所を売る段になったら、案件を売りたい方へ からご相談ください。
当社は名義を挟みません。当社が先に権利を買い取っている案件では、当社が売主です。どちらかは最初にお伝えします。
料率と負担者は案件の建て付けごとに決まり、初回のご案内で明示します。検討の途中で費用はいただきません。
接続検討の回答書・登記・負担金の証憑を、工学博士が自分で確かめてから案件を並べます。メーカー・EPCと資本関係がないので、機器の選定に売りたい都合が入りません。
間に合う案件だけを選んでお返しします。返信は代表の中島がします。
秘密保持契約は、資料をお出しする段階で結びます。
s@scix.co.jp | 03-6691-3484